2007年9月14日金曜日

ロシア最新事情

115-1511_IMG.JPG皆さん、こんにちは!まだまだ暑いですね。それでも、時折風が秋めいていることに気づきます。本学もいよいよ来週から秋学期が始まります。それと同時に入試も近づいてまいりました。
 それはさておき、先月下旬に十日ばかりロシア第二の首都サンクト・ペテルブルクへ今年も出かけてまいりました。例によって図書館や研究所以外にもあちこち見てきましたが、まずビックリしたのが、この街の急激な変化です。おそらく首都モスクワではもっとすごいスピードで変化しているのでしょうが、やはり一年に一度訪れるだけでは到底ついていけない変化のスピードです。空港から出たとたん、マツダやフォード、BMWのショールームが目に入ってきます。トヨタ、日産の工場も現在建設中。今年六月にサンクト・ペテルブルクで開催された国際経済フォーラムでは、スズキもペテルブルク近郊に工場を建設することが決まりました。現在サンクト・ペテルブルクはまさに「ロシアのデトロイト」といっても決して誇張ではありません(このあたりの事情は、大和総研のHPで連載中の井本沙織さんのコラム「ロシア万華鏡」に詳しいので、興味をお持ちの方は参照してみてください)。
 こういう「マクロ」での動きはもとより、金融・証券・会計・保険といった「ミクロ」の部分でも、この街は確実に変化していることが肌で感じられました。毎日乗っていた地下鉄でも「簿記・会計」の専門知識獲得や「税理士・会計士資格取得」をうたい文句にする専門学校の宣伝が、以前にもまして目に付きます。また「投資信託」や「株投資」のお手伝いをしますというような会社の宣伝。それから私のごく親しい友人たちが「ローン」を使って住居や車を購入しはじめました。以前のロシアでローンやクレジットは考えられませんでした。1991年のソ連崩壊後、アメリカ式市場主義へ急激に移行しはじめたロシアですけど、ついこの2・3年のあいだにまたまた激変しています。10-18%という泥棒に近いべらぼうな年率ですけど、年々これも法整備やその他により改善されつつあるようです。また、写真のような建築ラッシュ。ここは私が以前暮らしていたあたりで、その頃(2003-4年)はあちこちレンガが転がっているだけの、夜なんかはおっかなくて歩けないようなところだったのが、こんなシックなマンションが雨後のタケノコならぬキノコのようにあちこちに建てられています。値段も室内の装備はまったくなし(水回りや電気・暖房関係は別に工事が必要)で、日本円で4000-5000万と相当なものです。いろいろ歪みも大きいのですが、ロシア社会、少なくとも都市部においては、確実に安定期に入ったといえます。
 ただ友人たちが言ってました。「僕はいつも自分がソビエト人だと思ってきたけど、もうその故国もないんだよ。たまに自分が何人か、どこにいるのかわかんなくなるね」。
 大統領選を間近に控え、私たちはまだまだロシアから目が離せません。